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ミニポンプ車から大型ポンプ車、ポンプ車から見るコンクリート打設工事

2021.01.13
  • コラム

■ コンクリート打設工事とはどんな仕事?

東京都八王子エリアから全国展開する、生コンクリート販売、基礎工事/解体、コンクリートポンプ事業を営む小澤総業です。
建設業は、おそらくみなさんが想像されている以上に、様々な業種に分類されている特徴を持ちます。
工事の種類も多岐に渡る上、たとえば「建物を建てる」工事ひとつにしたって、現場では”工程ごと”に複数の会社が協力しあって仕事を進めていくことが通常であるからです。
それでは、弊社の「コンクリート打設工事」とは?
どんな現場で、どんな場面に必要とされる仕事なのでしょうか。
本日の記事では、弊社の仕事の概要と、仕事の相棒「コンクリートポンプ車」を併せてご紹介、コンクリート打設の仕事をより広い方に知っていただこうと思います。

■ ミニポンプ車から大型ポンプ車、ポンプ車から見るコンクリート打設工事【1】

■生コンってなんだ?コンクリート打設工事ってなんだ?

 
まず、そもそもの大前提。
コンクリートポンプ車が取り扱う「生コン(生コンクリート)」とコンクリート打設工事に関して知識を深めていきましょう。
壁や地面に用いられる「コンクリート」は、もともとは砂状の材料です。
水を加えてドロドロにしたモノが固まって初めて、皆さんが普段目にするコンクリートになるのです。
このドロドロの状態、液状のコンクリートを業界では生コンと呼び、簡単には、この液体状の生コンを”必要とされる箇所”に流し込む工事こそがコンクリート打設工事です。
しかし、ただ流し込むだけでは打設工事と呼べません。
高密度で硬いコンクリートを作るには、流し込まれた後の生コンの中に含まれる「空気」や「水」を抜く必要があるのです。
この作業を昔は竹の棒などで”叩く”工程をとる必要がありました。
打設工事と呼ばれるのは、その作業が由縁です。
なので、コンクリート打設工事とは、”必要な場所に強度を持ったコンクリートを施工する”仕事のことを指します。

■ ミニポンプ車から大型ポンプ車、ポンプ車から見るコンクリート打設工事【2】

■生コンプラントでミキサー車が生コン受け取り、コンクリートポンプ車にバトンタッチ

 
求められている工事現場の種類にも種類がありますが、大きくは「戸建て住宅」や「大型マンション」などの建設時です。
建物の基礎(土台)に用いられる場合もありますし、建物自体にコンクリートを求められるケースもあります。
「建築基準法」により、それぞれの現場によって流し込む”型”の種類や、水との配合比率なども細かく変わってくることも特徴です。
誤った配合の比率ではコンクリートは脆くなり、「ひび割れ」の原因にもなってくるからです。
そして、この生コンを用意してくれるのが「生コンプラント」。
現場に来る前に固まってしまわないよう、「ミキサー車」が”混ぜながら”運んできた生コンを受け取り、現場に流し込む重機こそがコンクリートポンプ車です。
コンクリートポンプ車に搭載された配管を伝い排出された生コンをバイブレーターで「攪拌(かくはん)」させ、打設工事は進んでいきます。
余談ですが、映画『シン・ゴジラ』の最終シーン、「ゴジラ」の体内に冷却する薬液を流し込んだのもコンクリート ポンプ車です。
映画を観た方なら想像がつきやすいかもしれません。
 

■ ミニポンプ車から大型ポンプ車、ポンプ車から見るコンクリート打設工事【3】

■小型の現場を得意とする、「スクイーズ式」

 
先述の通り、生コンが必要とされる現場の種類は様々あります。
伴って、現場ごとに得意とされるコンクリートポンプ車にも種類があることも簡単にご説明させてください。
”2トン〜4トン”のコンクリートポンプ車を「ミニポンプ」と表す通り、ポンプ車はその重さ・大きさから区分されることが多いですが、現場や生コンの圧送方法にも違いがあります。
まずは、小型の「スクイーズ式」。
「ドラム」の中に入っている生コンをローラーで絞り出すようにして排出するスクイーズ式は、絞り出し式とも呼ばれます。
ちょうど、歯磨き粉のチューブを連想していただくと分かりやすいかもしれません。
このスクイーズ式は1戸建て住宅の基礎工事をはじめとする、比較的小さな現場を得意とし、1日に複数の現場を回る小回りの良さも持っています。

■ ミニポンプ車から大型ポンプ車、ポンプ車から見るコンクリート打設工事【4】

■大きい現場を得意とする「ピストン式」

 
小さいコンクリートポンプ車があれば、もちろん大きいコンクリートポンプ車もあります。
大きな現場で活躍するのが「ピストン式」です。
簡単には”筒状”の中に入った生コンを、連続して押し出すことで生コンを排出します。
竹で作った「水鉄砲」を想像すると分かりやすいかもしれません。
長い「ブーム」が搭載されているため、コンクリートポンプ車から生コンを圧送する箇所に距離がある現場で重宝されます。
また、このピストン式は、スクイーズ式のおよそ”3倍”の速度で生コンが排出されるため、
マンションや工場、地下工事など大型の現場を得意としています。

■ ミニポンプ車から大型ポンプ車、ポンプ車から見るコンクリート打設工事【5】

■コンクリート打設会社の中でも……「小澤総業」はどう言う会社?

 
細かく言えば、”急傾斜”など局所的な現場を得意とする「定置式コンクリートポンプ」や、
今日ご紹介したコンクリートポンプ車もメーカーによって細かな違いがあるのですが、ひとつの記事ではその全てをご紹介することはできないように思います。
最後に、コンクリート打設工事を営む会社の中でも、弊社「小澤総業」に関して、少し自己紹介させてください。
いろんな現場がある中で、対応したコンクリートポンプ車もそれぞれであることをご説明させていただきました。このことは会社によって”得意な現場”が違うことも意味しています。
弊社は他社と比較すると、高給与を職人にお支払いすることができており、業界でも異例のスピードをもった「昇給制度」を敷くこともできています。加え、「各種手当て」に「ボーナス」なども充実しております。
仕事を頑張った分だけ、職人に還元することができる理由は、弊社小澤総業のメインの施工対象が「戸建て」であることに秘密があります。
先述の通り、戸建てを得意とする「ミニポンプ」は1日に複数の現場を回ることが可能。つまり、1日の現場数を増やせば増やすほど会社に入ってくるお金が多くなり、職人の頑張りがそのまま利益を生み出す仕組みになっているのです。
また、ミニポンプ車は大型のピストン式と比較すると、扱う生コンの重さや使うホースの大きさまでも一回りから二回りコンパクトであることも特徴。
大型のコンクリートポンプ車を専門に扱う会社から弊社に転職してきた職人は『(前社と比較すると)労力が半分になったのに、給与は2倍。地方で給料に不満を持っている人がいたら、絶対転職した方が良い』と、同じコンクリート打設会社であっても待遇の格差に驚いている方もいらっしゃいます。
(大型のコンクリートポンプ車は体に負担も多く、体を壊しやすい方がいることも事実です)
決して、大型コンクリートポンプ車の仕事を否定しているわけではありません。
大きな現場に”かかりつけ”になることは、継続した仕事を任される安心感を持っています。
一方で、ミニポンプで現場を多く回して利益を得る方法は、それだけの現場数を任されないと成り立たない特徴もを持ちます。
無論、どちらも大事なコンクリート打設工事。
「どちらが優れている」など、到底断言することはできません。……し、弊社はメインの事業こそ戸建て住宅ですが、大型の現場にも仕事を持っていますし、今後どんどん大型の現場も手掛けていく野望も持っています。
ともあれ、弊社が安定して”稼ぎ続ける”ことができるのは、東京の戸建て住宅の「1割」ものシェアを任されているから。また、東京1コンクリートポンプ車を保有しているからこそ為せるワザです。
その上で、「複数の現場を同時に回す」ことは、職人同士がお互いに信頼感を持っていなければ不可能であるでしょう。
弊社会長・社長は「会社全体で請負った仕事は会社一丸となって取り組む」姿勢を貫いていますし、その気風は社内に受け継がれており、”風通しの良い会社である”ことにも自信を持っています。
入った順番や経験の差こそあれど入社すれば同じ目的を持った仲間です。
誰かが困れば誰かが助けることは当たり前ですし、職人の仕事に見合った給与をお支払いすることだって当然のことだと考えております。
もっと言えば、地方で大型コンクリートポンプ車のオペレーターが就職してきた時のことまで考えて、請け負える現場の規模だって拡大させていくことが弊社の命題であるとも感じています。
本日はコンクリート打設工事を大まかにご説明、少しでもコンクリート打設工事を皆さんに知っていただきたい思いからブログを作成しました。
少しでもコンクリート打設工事、小澤総業に興味を持っていただけたら幸いです。

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